車両の営業許可
ケータリングカーの営業許可は管轄する保健所によって微妙に要項が違うので、ここでは埼玉県一円(さいたま市、川越市、越谷市除く)を例に進めていきます。
ですので、かならずご自分の営業する地域を管轄する保健所に確認をとってください。
申請に必要な書類など
(1)食品営業許可申請書
(2)営業施設の大概
(3)申請手数料
(4)食品衛生責任者の資格を有する証明
(5)法人の登記事項証明書(法人の場合のみ)
(6)水質検査証(水道以外の水を使用する場合)
(7)検便成績書または検便の実施記録
(8)自動車検査証
食品営業許可申請書や営業施設の大概は保健所窓口か県のホームページから入手することができます。
当日に記入することもできますが、保健所に事前相談に行っていればその時に渡してくれると思いますので、なるべく記入してからいきましょう。
施設基準
施設基準はすべて書いていくと長くなってしまいますので、迷うであろう項目を中心に書いておきます。
その他の項目は保健所の要項の紙を見れば大丈夫だと思いますのでご確認ください。
洗浄設備(給水・排水設備)
使用する水を100リットル以上貯水できる貯水槽があること。
ただし、使い捨て食器を使用する場合で食器を洗浄しない飲食店営業、喫茶店営業及び菓子製造業にあっては40リットル以上貯水できる貯水槽で差し支えない。
●説明
だいたいの方が使い捨て食器を使うと思うので40リットルで大丈夫だと思います。
※地区によっては給排水の容量で品目数が変わるところもあるので保健所に確認してください。
排水は給水と同じ容量以上が入るものを用意しなければいけません(40Lの給水なら40Lの排水設備が必要)
給水システムは電動ポンプで組んでも高低差を利用しての給水でも大丈夫です。
洗浄しなければいけない食器(使い終わったら回収して洗ってまた使うもの。まあ、普通の食器のことです)を使いたいと考えている方は、車に100リットルの給排水設備が乗るか確認しておいたほうがいいと思います。
軽自動車がベースのキッチンカーだと、正直40リットルの給排水だけでけっこう狭くなります。ましてや100リットル分の設備だと軽自動車ベースでは積み込めません。
その辺も考慮してどのような食器を使うか選びましょう。
●注意事項
埼玉県一円の許可の場合、容器が分かれていても問題ないのですが
例)給水設備:20L+20L =40L
東京都などでは容器がひとつにまとまっている必要があります。(40Lの容量の容器が必要)
ただ、2つ以上に分かれている場合でも片方の水がなくなったら自動でもうひとつのタンクから水を汲み始められるようなシステムになっていれば、分かれていても大丈夫です。
※手動でポンプを入れ替えなければいけないのは不可
排水も同様です。
洗浄設備(手洗い設備)
営業室の使用しやすい場所に従事者専用の流水式手洗い設備があること。
営業室の手洗い設備には、手指等の消毒に適した消毒液等を入れる専用の
容器があること。
●説明
消毒液を入れる専用の容器があることという項目ですが、ある保健所ではアルコールだけで大丈夫で、またある保健所では手洗い用の洗剤も必要というところがありました。
そこを指摘されてそれだけのために出直すのはめんどくさいので最初から両方つけておいたほうが無難でしょう。
冷却設備
冷蔵設備(10℃以下で冷蔵できる設備)があること。(菓子製造業を除く)
食品または添加物を冷却し冷凍し、又は加熱して保存する必要がある場合は、冷却などに適した設備および、温度計が見やすい位置にあること。
●説明
冷蔵設備については埼玉県一円を取る場合においてはクーラーボックスでも一応は許可は通るようです。
しかし保健所の担当者の方曰くなるべく冷蔵庫を備えてほしいとのことです。
他の地域(東京など)ではクーラボックスではダメという場所もあるので、冷蔵庫を備え付けておいたほうが無難かもしれません。
温度計は隔測温度計というものをつけます。(保健所でも購入できます)
照明・換気
作業面において百ルクス以上の明るさで、換気が十分に行われる構造であること。
●説明
まず照明についてですが「ルクス」ってなに?って方も結構多いのではないでしょうか。
私もその一人でしたのでよくわかるのですが、正直どうすればいいのかちんぷんかんぷんでした。
ただ、照明については保健所で検査を受けたところ作業するのに支障がないくらいの明るさならだいたい百ルクスはあるとのことでしたので(場所によって対応は違うので保健所に要相談)あまり気にしなくてもいいかもしれません。
換気についてですが、換気=換気扇という固定概念があったのでうちの車には換気扇がとりつけられているのですが、かならずしも換気扇をつけなければいけないというわけではないようです。
補足
ルクスとは照度の単位で「1平方メートルの面が1ルーメンの光束で照らされるときの照度」と定義されています。
ルーメン(lm)」とは、簡単に言うと、光の量の単位。数値が多いほど明るくなります。
汚物処理設備
汚物処理設備は、適当かつ容積があり、かつ、ふたのある不浸透性の廃棄物容器が備えてあること。
●説明
やや硬い表現でわかりづらいですが、ふたが付いているちょうどいい大きさの液体がもれないゴミ箱を設置してくださいということです。
要するにふたのついた、ただのゴミ箱です。
更衣室
埼玉県ではなかったのですが、千葉県の許可をとるときに従業員用の更衣室という項目がありました。
最初に見たときはキッチンカーでは無理なのでは?と思ったのですが、保健所で聞いてみると助手席にホームセンターなどで売っている引き出しを置く程度でいいそうです。
